2017年8月24日木曜日

しがらみから、自由になっているか



ロワール地方は、天気がよくなりました。
まさに、夏、という感じです。

今、
日本から、親せきの人たちが来ています。
ですので、
なるべく、おいしいものを作ったり、
お菓子を、ふんだんに買ったり、
街を一緒に歩いたり、と、
私は、がんばっています。

なるべく、たくさんのことを、経験してもらおうと、
がんばっているのです。

一緒にいられて、
楽しいといえば、楽しいですが、
ひとつ、めんどうなことが、あります。

通訳です。


日本語を、フランス語に通訳するのは、
それなりに、むずかしいです。
けれども、それだけでは、すみません。

たとえば、
夫は、一日中仕事で、家にいないのに、
一日のおわりに、夫が、
「きょうは、いろいろありがとう」と、言われると、
「え、何が?」となります。
夫は、何に対して感謝されてるのかな?と、
ふしぎに思います。

それは、
夫が、家の主だから、
親せきの人たちは、そう言うのです。
(だろうと、思います)
これは、古いのかもしれません。

まぁ、なんでもいいですが、
それを通訳するとき、いちいち、解説をつけるとすると、
私にとっては、たいへんな仕事になってきます。

言葉をえらぶ。
カルチャーのちがいを、思い出す。
過去にのデータにさかのぼって、確認する。
そして、慣れない日本語に訳す。
フランス語に訳す。
2つの言葉のあいだを、いったりきたり。
これは、りっぱな職業なはずなんですが、
私は、しろうとです。
その私が、ながいこと、たてつづけに同時通訳しています。

だんだん、
脳みそが、ヒートしてきます。

でも、
まったく感謝されませんし、
それどころか、
私の心のすみでは、
まぁ、私の勝手で、フランスに家族をつくってしまったわけだから、
言葉が通じないのも、私のせい、と、思っています。
ごめん〜なんて、思っています。

なので、
なさん、
言葉が通じなくて、こまっているんだから、
私がなんとかしなくちゃ、なんて、思ってしまいます。



さて、
そんなふうに通訳をしていると、
めんどくさい、という気持ちもありますが、
いいこともあります。

それは、私は、ここフランスで、
そういう、日本の「しきたり」を、
ムシして生活してる、ということを、思い出すことです。

いいこと、
わるいこと、
正しいこと、
など。

フランスにも、そういうのはあるはずです。
でも、
もし、違反しても、
「日本人だから」と、大目にみてもらっているはずです。

ということは、私は、
かなり、自由勝手に、やっているのかもしれません。。
「しきたり」を、こえて、
自分なりに、やっているのかもしれません。

そんなことを思って、
ふむふむ、と
ひとり、感心したりしました。

しがらみから、自由になってるのかな。
自由はいいけれど、
なんだか、頼りないな、
ちょっと、不安だな、
自分だけが頼りだな、と、思ったりもしました。

まぁ、それでいいか、と、思いました。



きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



0 件のコメント: