2017年6月30日金曜日

コロコロかわる、気分


今週は、
ピアノのクラスでは、
学年末の、おやつ会をひらきました。

毎年、お菓子とお茶をだして、
生徒さんたちと、だべります。

今年は、
なんとなく、イヤな予感がしていました。
お別れのとき、でもあるからです。
10年来の生徒さんが、数人、発っていく。
その瞬間が、この、おやつ会なのです。

さよならを言う、飛行場みたいに、
さよならを言う、おやつ会。

旅に発つ、楽しいはずの飛行場が、
とたんに、きびしく、イヤなものに見えてくる。
おやつ会は、のんびり、楽しいものなのに、
苦しいものに、感じられる。

お別れ、というのは、すごく苦手です。
だからか、
とたんに、おしゃべりになって、
あまり大事でもない、関係ないことを、
ぺらぺらしゃべっちゃったり、します。



一人、とてもなつっこい高校生がいらして、

午後いっぱい、私にくっついて、
連弾をしよう、とせがんだり、
おやつを出す、手伝いをしてくれたり、
かわいらしかったです。

でも、悲しみが、しんしんと伝わってきます。

「終わりじゃなくって、
これが、始まりなんだから」

「また、どんどん、遊びにおいで」と、

口で言って、きかせても、
なかなか、説得力はないです。
私も、すごく悲しくなってしまいます。

封筒をひとつ、差し出してくれたので、
なにかな、と思ったら、
口でしゃべって伝えたら、泣いちゃうから、
紙に書いてきたのだ、と言います。
今、読んでもかまわない、と。

中身は、それはそれは、最上級の、
お礼のことばでした。
心にしみます。

ありがとうと言いたいのは、こちらの方です。
こんなに、よろこんでもらえて、うれしいです!



さて、
泣きやまない生徒さんを、門まで見送って、
そのあと私は、ダンスをしに、出かけました。
おさらい会の、リハーサルです!

広いホールのステージは、
上から、横から、
ものすごく強いライトで、照らされています。
舞台効果の煙も、ふきだしていて、
マジカルな、ふんいき。

横からの、たくさんのライトは、
目が痛くなるくらい、強いです。
先生に、

これは、見つめちゃいけませんよ。
目が、くらむから。
でも、これが、ステージの、
ポジションのしるしとなってます。
これを頼りに、自分の位置を見つけて。

と、おそわりました。

なるほど!
みなさん、いつも、こうやって、
踊ってらしたのですか。

私は、
ピアノを弾くときと、
ぜんぜん違う、ワクワク気分で、
お仲間と一緒に、楽しく、
リハーサルをしました。



と、
私の気分は、コロコロとかわりました。

次の日、
家で、お茶をのんで、
ふと、ふりかえると、
風鈴にぶらさがった、「吉」という文字が、

大きな口をあけて、笑っている顔のように、
見えました。
口、という文字が、口に見えました。
心が、かるく、笑いたい気持ちでした。

つい数日前までは、
ここで、お茶をのんで、
沈んだ気分だったのに、
なんだか、適当で、いい加減な、
ちゃらんぽらんなものだな、
私の気分なんて、あまり、あてにならない、と
ちょっぴり、おかしく、
思いました。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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2017年6月28日水曜日

うれしい、雨!


きのうは、
ものすごく、雨がふりました。

学校の窓から見ていると、
山でふる雨のように、激しかったです。
雨が、カーテンのように、ゆれていました。

その、気持ちの良さといったら!

思えば、何日ぶりの雨か、
もしかすると、2ヶ月ぶりくらい?
それに、先週の39度という、暑さのあとです。
この雨は、うれしい、うれしい、さわやかさです。


生徒の、8才の女の子が、

あぁ、雨。
土が、飲みたがってたから、よかった。
学校で、習うんです、
雨とか、地球とか、いろいろ。
雨がふって、よかった。

と、言っていました。

ほんとうに。
土も飲みたがってたでしょうけれど、
私も、です。

笠を持ってこなかったので、
帰り道は、雨にぬれました。
服が、肌にべたっと、くっつくのは、気持ちわるい。
それでも、雨は、うれしかったです。

道路も、
建物も、
空気も、
どこもかしこも、
ほこりが流されて、つるつるに、きれいになりました。

気温もぐっと下がって、
さわやかな空気。
そして、
けさは、重い雲がのこっていて、
また雨がふりそうです。
もっと、どんどん、ふってほしいです。


わが家の草には、たった一晩で、
キノコが、はえてきていました。

いつふるかもわからない雨を、あてに、
何日間も、スタンバイにしていたのだなぁと、

キノコの気の長さ、というか、生命力?に、
ちょっと、感心したりしました。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。


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2017年6月27日火曜日

イマイチ気分から、飛びぬける



暑さも、すこしおさまりました。
もう、学校の授業も、終わりました。
今週は、おやつ会を予定しています。

きのうは、夜、ヒップホップのクラスに行くほかは、
なにも、予定がありませんでした。
ですから、
丸一日、だらっと、すごそうと決めていたのです。

ところが。

それでも、小さな用事は、けっこうあります。
それに、
ごろごろする、というのは、
あまり慣れていなくて、
なかなか、できなかったです。

おまけに、
なんとなく気分が、むなしい。
そういうときこそ、友だちに電話でもかけて、
話をしたらいいと、頭では思いましたが、
そういう気分になれなかったです。

結局、
そわそわと用事をしたり、
フルーツをしょっちゅう食べたり、
ダンスのおさらいをしたり、

あぁ、そういえば、きょうは
先生が、即興を録画にとる、なんて言ってたな、
ストレスかかるな、どうしよう、なんて、
考えても、解決法はみつからず、

一日がすぎました。


なんだか、踊る気分にもなれないな、
こんなんで即興なんか、できるかな、と、
ちょっと沈んだ気持ちで、ダンススクールに向かいました。

行くと、
上級クラスの人たちが、即興をやっていました。
今週は、まだ、おさらい会がありますが、
レッスンは、これでおしまいなのです。
一年最後のレッスン、ということです。
ずいぶん、腰がはいっています!

特に、6才くらいの、細いからだの男の子は、
ひょこひょこ、よく動いています。
ねん土でつくった、キャラクターのようです。

大きな男の子たちも、すごいです。
見ていて、手で拍子をとりますと、
自分まで、踊ってる気分になります。

そして、
私たち、初級のグループも、
おさらい会の練習をしました。
先生のオッケーが、でました。
私たちも、満足!

先生もリラックスしていて、
いろんな話を、してくれます。

ヒップホップダンサーの友だちが
頭に、トゲがささった、という話をしてくれました。
床が、古い板張りのところで、
さかさになって、コマみたいに、
グルグル回ったのだそうです。
そしたら、2センチくらいのトゲが、ささった、と。
みんなで、大笑い。
頭にトゲがささるなんて、
あまり、平凡じゃないです!


気がついたら、
私の気分も、すっかり、ふつうになっていました。
帰り道に、気づきました。

あぁ、私には、踊りがあって、よかったと思いました。
そして、
踊り仲間がいる、というのは、いいなぁと、
つくづく思いました。

(ピアニストは、たいてい孤独で練習してますから、
なおさら、そう思います)

ところで。
きょう、あしたは、学校のおやつ会です。
お菓子を買いにいったら、
「目玉焼き」グミが、ありました。
いったい、どんな味がするのやら。
ちょっと自信がなかったので、
今回は、
コーラ味のほうに、しました。
でも、ちょっと、気になりました。

きょうも、読んでくださってどうもありがとうございました。

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2017年6月23日金曜日

フランスの若い人、ステキな才能



私の住むロワール地方は、
この数日間、すごい酷暑でした。
南フランスに住む娘のところより暑く、
ひどいときは、39度。

こうなると、「暑さ」から逃げようとしても、
かぎりがあります。
「暑さ」と、一緒にやっていくしかありません。
早く、静まってほしい、と祈りながら、
たえました。

きょう、やっと、ふつう並みの温度になりました。
いつも、夏や暑さが大好き、というフランス人も、
ふーふー言っていた、ご様子です。

そんな中、
ある新聞をながめていて、
ステキな記事に出会いました。


宇宙ステーションに行っていた、フランス飛行士
トマ ペスケという方の話です。
今年の春、若い人対象に、文学コンテストをひらいたそうです。
その、たくさんの応募の中から、
彼が、ステキ!と思った作品のはなしでした。

私も、ステキそう!という予感がしたので、
さっそく、ネットで調べて、
ネット上で、ただで、読ませてもらいました。

短い文章です。
1ページ半くらいです。
「星の王子さま」に出てくる、7つの星のつづきを書く、という
課題です。
8つ目の星を、書きましょう、というのです。

それが!

ほんとうに、すばらしいです。
読んだとたんに、
やられちゃいました。

何度読んでも、
心のツボを、おさえられたみたいに、
涙が出ますし、
そのあとは、
なんだか、すっきりするような感じがします。

それにしても、
24才の女性が書いたとは。
こんな若い方が、なんで、
こんなことがわかるのだろう、と思います。
べつに、若い人を見下しているのではないです。
若いのに、いったい、どんな、
いろんな苦労をしてきたのかな、と、
思ってしまうのです。

その8つ目の星は、
larmoyeur (= 涙の人?)の住む星で、
世界中の悲しみをケアするのが、仕事なんだそうです。
だって、だれかがケアしなくっちゃ、と、
せっせと、働いてるんです。

そして、いろいろ説明してくれるんですが、
それはそれは、すばらしいです。
シャポー!と言いたくなります。

こんど、
日本語に訳して、ご紹介したいと思っています。
その日まで、
もしかすると、
フランス語のできる方もあるかもしれませんから、
フランス語の方を、この記事の下に、のせておきます。



話はとんで。

この写真に見える、ちっちゃな「手」のあと。
これは、悪魔の手です。
(と、私は呼んでいます)

でも、こうして、見ると、かわいらしくも見えます。
うちの門に、汗をかいた手のあとが、
ついていたのです。

実は、
「ちっちゃな悪魔」と、私が、呼んでいるのは、
5才の、お嬢ちゃんです。
ピアノを習いに、一週間にいっぺん、来てくれるのです。
そのお嬢ちゃんが帰ったあと、手のあとを、見つけたのです。
そういえば、入ってくるとき、
ここに手をついていました。

でも、
とても手がかかる、お嬢ちゃんです。

ズケズケものを言うし、
ちっとも練習しないし、
お母さんからは、「きびしくやってください」と
頼まれるし、
私は、5才の子どもに、きびしくやっても、
うまくいかないと思うし。

でも、
こうして見ると、
毎週、ピアノに通わされて、
かわいそうに、と思ったりします。
この子なりに、苦労があるかもしれないな、と、
「ちっちゃな悪魔」に、ちょっぴり同情が、おこりました。


きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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p.s. ↓ 宇宙飛行士、トマ ペスケの気に入った、応募作品。
星の王子さまの、つづきを想像して書いた、8つ目の星のはなし。
作者 マノン テンディル 24才 (フランス)
Manon Tendil, 24 ans, France

Cette planète était recouverte d'eau, des bassins et lacs à perte de vue et le petit prince fit la rencontre de son habitant, le larmoyeur, qui lui expliqua qu'il s'agissait de larmes et non d'eau.

"Tu as beaucoup de larmes, observa le petit prince. Ce sont les tiennes?

- Non, ce ne sont pas les miennes. Je suis larmoyeur : ces larmes c'est mon travail. Je m'occupe des chagrins du monde. Il faut bien quelqu'un pour prendre soin des larmes des gens.

- Alors tu gardes des larmes?

- Je ne garde rien pour toujours. Nos chagrins nous appartiennent. Je les garde jusqu'à ce que leurs propriétaires soient capables de vivre avec eux. Tu vois ici, c'est le bassin des genoux écorchés. Quand les enfants apprennent à marcher, souvent, ils tombent, et alors ils pleurent. Pas parce qu'ils ont mal au corps mais parce qu'ils ont mal au cœur. Ce sont les premières hontes de ne pas réussir à faire comme les grands. Les larmes de ces enfants vont dans ce bassin. Vois comme l'eau est claire. Là-bas, c'est le lac des disparus : il est rempli des larmes versées par les gens qui ont aimé et qui ont perdu ceux qu'ils aimaient, des larmes très brillantes. Et regarde la cascade qui s'écoule ici. Tu remarques la force des larmes jaillissant violemment comme un torrent? Ce sont les larmes de colère et d'injustice. Elles sont très floues."

Le petit prince écoutait le larmoyeur et scrutait la multitude de bassins quand lui vint une question :

"Comment rends-tu aux gens leurs chagrins?

- Ça dépend des larmes versées, répondit le larmoyeur. Vois-tu, les larmes de jalousie et d'envie ne servent à personne. Je les renvoie dans les océans. Les larmes de colère, je les rends pendant l'été, cachées dans un orage. Les larmes des enfants, je les tisse finement et je les dépose au matin sur les fleurs en rosée. Quant aux larmes des disparus, j'en fabrique de petits cristaux que j'amasse et que je dépose tout en haut des plus hautes montagnes. Les Hommes appellent ça les neiges éternelles.

- Alors on finit toujours par retrouver son chagrin? demanda le petit prince.

- Oui, répondit le larmoyeur. Mais il est plus léger qu'avant. Les Hommes veulent toujours vivre plus vite, mais un chagrin, on doit prendre le temps de le comprendre et de ne pas en avoir peur. Alors il prend une petite place dans notre cœur, on vit avec lui tous les jours et il devient comme un vieil ami."

En partant, le petit prince fût rassuré en pensant que si un jour il avait du chagrin, celui-ci serait entre de bonnes mains.

(fin)

2017年6月19日月曜日

初心者むき、ゴムぞうり(les tongs pour les nuls)



フランスに、ノウハウ本で、
初心者むきの、シリーズがあります。

初心者むき、パソコン講座、とか
初心者むき、ギター講座とか、
初心者むき、歴史講座、とか。

なんでも、あります。
ただ、ちょっと、
私は、なんとなく買いたくないです。
理由は、タイトルに、
初心者むき、という意味で、
「ダメな人むき、なになに講座」とあるからです。

その、
「ダメな人むき」というところが、
なんとなく、気に入りません。

私がもっている、
「どうせダメだから」という気持ちを、
刺激してしまうのかもしれません。
ですから、
一度も買ったことはないのです。
ちら、っと、見たくらいです。

けれども、
きのう、電車にのっていて、
そのタイトルが、思わず、浮かんできてしまいました。

les tongs pour les nuls = ダメな人むき、ゴムぞうり!

ちっちゃな坊やが、
ゴムぞうりを、はいているのですが。
よく見れば、
かかとの方に、バンドがついているのです。
いったい、何です、これは?



きっと、
ぞうりが、ぬげてしまわないように、
という、老婆心から、
かかとバンドを、デザインしたのかもしれません。
親御さんも、
「あぁ、これはいい」と、手に取ったのかもしれません。

ですが、
私のように、
先祖代々、ぞうり、下駄を、はいてきた民族にとっては、

蛇足、
よけい、
過保護、

と、思えてしまうのです。

「お願いだから、
ぞうりは、イキ(粋)に、はいてよ」と
言いたくなります。

だいいち、
ぞうりの醍醐味は、
足が、固定されてないところです。
その自由感が、
涼しげで、いいのに!


ぞうりといえば、
気のせいか、
今年は、レディ用に、
ぞうり風サンダルが、はやっています。
はだしではくと、
ちょっぴりセクシーで、
とっても、ステキです。

私も、大好きです。
ぞうり大賛成です。
できたら、冬だって、はきたいくらいです。

もうじき夏至ですね。
きのうは、とても暑かったです。
あと何日かは、とても暑くなるそうです。
みなさんのお住まいのところは、いかがでしょうか。
どうぞ、お体、お大事におすごしください。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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2017年6月14日水曜日

何で、「石川さゆり」がでてくるのだろう



学年末で、
いろいろな行事があって、せわしない毎日をすごしています。

習い始めた、
ヒップホップのおさらい会も、
もうすぐです。
レッスンの回数もふえてきました。

ものすごく苦労しましたが、
振り付けも、覚えられたようです。
少し、ほっとしています。
これで、
楽しく踊れるかもしれません。


ところで、きのう、
びっくりしたことがありました。

ピアノの生徒さんの口から、
「石川さゆり」という言葉がでてきたのです。

いやぁ、すっごくいい歌手ですね!
大好きになりました。

と、高校生の女の子が、言います。

彼女は、高校で日本語を習っています。
もともと、日本のアニメが大好きです。
その先生が、学年末だから、と
日本カルチャーの、
いろいろなリンクを、教えてくれたのだそうです。

だけれど、なんで、また、
石川さゆり?
私もたしかに、すっごくいい歌手だと思います。
けれど、
フランスに住んでいて、
こんな若い方から、そんな話をきくとは。



そういえば、
今、彼女が練習している曲は、
中田喜直という作曲家の、ピアノ曲です。

私も、小さいとき、
中田喜直の「こどものピアノ曲」に、
親しんできました。
それが、中田氏の曲がひとつ、
フランスのピアノ曲集の中に、はいっているのです。
Y. Nakada と、書いてあります。
それがまた、こちらの若い方に人気あります。

で、なぜ人気があるのか、ふしぎに思って、
彼女にきいてみると、
やっぱり、どこか日本的、なのだそうです。
それがいい、のだそうです。

どこが日本的か、というと、
石川さゆりの、演歌っぽいところが、
ちょっぴり、ある、のだそうです。

そういえば。

「夕焼けどき」なんていう、
静かな曲は、たしかに、そうです。
気持ちが高まる、山のところでは、
ちょぴり、そんな感じがします。

きのうは、たまたま、
家でお昼のとき、
ネットで、NHKテレビを見ていたのです。
(大きな声では言えないかもしれないですが)
なつかしの歌謡曲を、たくさんやっていました。

なつかしくて、涙が出たりしました。
別に好きでもなく、
なんとなく耳に入っていただけの歌でも、
けっこう、節を知っていたりします。

いくら、クラシック音楽をひいても、
バロックが好きでも、
あぁ、これが、
私のカルチャーなんだな、
私の土壌、
と、

つくづく、ルーツを感じました。

きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。

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2017年6月9日金曜日

急きょ、ドタバタ



きのうは、のんびり、ひさしぶりに、
ショッピングができて、
楽しかったです。

きょうは、
頼まれごと、
通信簿をつける、
手紙を書く、
など、やることがあるな、

それから、今夜は、仕事のあと、
野外ヒップホップパーティーがある、
楽しみ、と、

思いながら、呑気に、目がさめました。

けれど、

朝ごはんのとき、
ちょっと、思いついて、
ネットを調べたところ。


それで、わかったことは。

きょうは、
仕事に行く前に、
梅干しの手配をしなくてはならないようなのです!!!
わが家の梅は、どんどん熟している!
うっかりしていました。

今年は、
カリカリ梅漬け風にしたい、と思っていました。
それには、熟していない方がいいのだそうです。

もしかすると、
もう、遅すぎるくらい。
熟しすぎかもしれません。

急きょ、収穫して、
お塩を買って、
なんとかせねば。

あぁ。
こんなふうに、ドタバタするのは、
ほんとに苦手です。
でも、自然は、
「待って」と言って、待ってくれるわけでもないので、
大急ぎで、とりかかります。


それでは、きょうは、これで失礼します。

きょうも、訪ねて来てくださって、どうもありがとうございました。
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2017年6月5日月曜日

気持ちがバラバラ、まとまらない



この週末は、
めずらしく、うちの2人のオジョウサンが、家にいます。

前のように、
4人家族で、一緒に、ごはんをいただいたり、
買い物に行ったり、忙しいこと、せわしないこと。
おしゃべりは、にぎやかで、楽しいこと。

それはいいけれど、
私は、私で、やることがあるのに、
それが、いつまでたっても、片づかないです。
一日が終わって、ふりかえると、
たったの、ちょっとしか、こなせていません。

あぁぁ、と思います。
静かに、自分のペースでやりたいのですが、
そうはいきませんでした。

けさは、
ひさしぶりに、ロワール川まで、散歩しました。
菩提樹の花が、咲き始めていました。
香りは、まだまだ、青くさいです。
もうしばらくすると、甘い、ステキな香りになると思います。

はじめてこの香りをかいだ時、
これが、菩提樹なのか、と感動しました。
それまでは、
シャンプーの香りでしか、知らなかったです。
菩提樹シャンプーなんて、
たぶん、日本では、ないかもしれません。
こちらには、それがあったのです。

日本には、菩提樹があるのかないのか、
私は見たことがなかったので、
シャンプーはめずらしく、たいそう貴重に思えました。
そして、ホンモノの菩提樹に会ったときは、
あああぁと、感動しました。

そんなことを思いながら、
散歩を続けました。


そして、
きのう、電車の中のおばあさんのことを思い出しました。
となりにすわった、ちいさなおばあさん。

それが、
もういない、私のおばあちゃんに、そっくり。
すわり方。
肩がしょぼんとした感じ。
ごま塩の、カールした髪の毛の感じ。
着ているものまで、そっくり。
ああいう青っぽい、花柄のプリント、よく着ていた。

もちろん、フランス人だから、顔は似ていません。

なのに、
となりにいるのは、あたしのおばあちゃん!
なんど、見ても、そっくり。
そして、
おばあちゃんが、ここにいるような気持ちになるのだから、
おばあちゃんは、いるのと、ほとんど同じ。
この人は、おばあちゃんなのか、
それとも、おばあちゃんが、乗り移っているのか、
まったく、区別がつかなくなります。

会いにきてくれた、と、思ってしまいます。


きのうの朝市では、モロッコ人の八百屋さんで、
ソラマメを買いました。
いつも、買っているのに、
きのうは、
「さやも食べるか」と聞かれました。

えええっ、さやも食べられるの?と
びっくりしました。
食べられるよ、と、
いいのを、時間かけて選んでくれました。

どうやって食べるのですか、
ゆでて、
お塩ふって、食べるのですかときけば、
そうではなく、
トマトやお肉といっしょに、煮込むのだそうです。
へえぇ、なるほど。
今まで、私は、食べられるものを、
ぜんぶ、ゴミ箱に入れてたのです。

今は、ラマダンのはじめのころです。
アラブ人は、顔色がよくない時期です。
もうしばらくすると、体が慣れてくるのか、
けっこう元気そうにみえるのですが。

そんなとき、
野菜を売るのは、けっこうつらいそうです。
きっと、おなかがすいて、
おなかから、手が伸びそうになるんじゃないかと、思います。

あのお兄さんも、ラマダン中なので、
きっと、とってもおなかがすいていて、
ソラマメの「さや」だって、とってもおいしそうに見えたかもしれません。
捨てるなんて、とんでもない、と、

さやの食べ方を、教えてくれたのかもしれない、
などと、思ったりしました。


なんだか、にぎやかで、
わさわさと、
落ち着かない週末でした。

読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2017年6月2日金曜日

すっごく、さびしい


きのう、スポーツジムの帰り、
ジムダンスの先生が、ちょっとそこまで、一緒にいきましょうと、
言いました。

なんとなく、いやな予感がしました。
なんだか、秘密をうちあける、という感じなのです。
どうも、いいニュースという感じではないです。

すると、やっぱり、
思ったとおりでした。
いろいろなわけがあって、ここのジムをやめる、と、
こっそり、教えてくださったのです。
それも、あと2ヶ月で。

ええっ?!
あと2ヶ月で?
どうしよう。
こんなにダンスが上手で、
力強いやさしさがある、
すばらしい先生。
思えば、7年間、ご一緒してきた、大事な先生!



きのうは、先生と、
二人で道を歩きながら、
私は、びっくりしたけれど、
なんとなく、来るべき日がきた、という気持ちでした。

先生には、
さびしいな、と言いました。
でも、そんな予感がしてた、とも言いました。
だから、びっくりしてない、と、自分では思いました。

けれど、
家へ帰って、
そのことをくりかえし、くりかえし、思い出しました。

この先、どうしよう、と
困ったり。
別な先生が来るかもしれませんが、
こんなにいい先生は、いないはず、と思ったり。

でも、
底にある気持ちは、
底にどっしりある、大きな気持ちは、

ひたすら、さびしい!でした。

なのに、先生の前では、
あまり関係のないことしゃべっていました。
「何才くらいまで、踊れるんでしょうかね」だの、
「教え方」について、いろいろ教わった、とか。

でも、いちばん言いたかったのは、
「さびしいなぁ」という気持ちだったかもしれません。
その場で、気がつかなかったのですが。


そういえば、
つい、このあいだ、
長年ご一緒してきたピアノの生徒さんと、お別れすることになりました。
(→その話)
生徒、教師の、逆の立場です。
もしかすると、
その生徒さんの気持ちも、
同じだったかもしれないな、と思いました。

毎週、毎週、レッスンを受けていて、
何年間もくりかえしていて、
それが突然、なくなるのです。
なんだか、宙に放り出されるような気持ちがします。

でも、そのレッスンというのは、
毎週、私は、楽しみにして通っていたから、
そういう気分になるのかもしれないです。
いやいや通っていた、のではないのです。

ということは、

生徒さんたちも、もしかすると、
毎週、楽しみにしていてくれたのかもしれないな、
と、ちょっぴり、おどろきました。
必ずしも、楽しそうに弾いてるとは見えなかったからです。
譜読みがつまらなかったり、うまくいかなかったり。



けさも、早く目がさめてしまって、
さびしい気持ちが、またやってきました。
先生と会えなくなる。
それに、先生は、遠くに住んでらっしゃるから、
ひょっこり、町中で出会うこともなさそうです。

しょうがない、しょうがない、
始めがあれば、かならず終わりが来る。

という声がきこえてきます。
祖父がよく言っていました。
そうですね、
でも、いくら理屈をこねても、
さびしいものは、さびしいです。
ひたすら、さびしいです。

そして、私は、
「さびしい」を食べてしまって、
消化すれば、いいんじゃないか、と思っています。
そして、
早く、このさびしさが、どこかへ行ってくれればいいな、と
思っています。

こんな話を、さいごまで、読んでくださって、
どうもありがとうございました。

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