2017年3月10日金曜日

木の卵は、もう見かけない


きのう、とてもがっかりしたことがありました。
春のセーターを、久しぶりに着ようとしたら、
すそのあたりに、穴がいくつかあるのです。
虫にやられたようです。

とても薄くて、なかば、透きとおっているセーターです。
ですので、
ブラウス類といっしょに、
ハンガーにかけておいたのです。
それが、いけませんでした。
ブラウスのゾーンには、
虫よけの薬を、入れてないからです。

その下の方には、靴みがき用の、
古セーターの、はぎれがあるのです。
それを食べてくれれば、ぜんぜんかまわなかったのに。
でも、その厚手のセーターではなく、
このやわらかいセーターを、食べたのです。

「むしゃむしゃ。
うすくて、やわらかくて、おいしい〜」
なんて、思いながら、虫は食べたのでしょうか。
にくたらしいです。


けさは、それをつくろいました。
苦心して、いったん、できあがったのに、
糸の色が明るすぎて、目立ってしまって。
それで、また、やり直したり。

ずいぶん時間のかかる作業ですけれど、
どうしても、このセーターは着たいのです。
がんばって、やりました。

そして、
遠い昔、昭和時代の、
くつしたのツギあてを思い出しました。
どうしてか、私のくつ下は、すぐに穴があきました。
親指の爪のところです。
ですので、ほとんどのくつ下に、
ツギあてが、ありました。

私は、それがイヤでしかたなかったです。
日本では、お友だちの家にあがれば、
くつをぬぐわけですから、
そのたびに、恥ずかしくてしかたありませんでした。

でも、今、
ツギあてをしてくれた母のことを、思います。
苦労かけてたんだな、と思います。

これも、どうしてか、わかりませんが、
今では、くつしたに穴があかなくなりました。
もし、あく時は、本体も古くなっています。
オダブツになります。
ですから、ツギあては、しません。
やり方も、知りません。

フランスでは、土足でよそのお宅に入りますから、
ツギがあって、恥ずかしいことは、もうないのに。

とはいうものの、
フランスでも、一昔前は、ツギあてをやっていたな、と、
思い出しました。
さいほう箱には、たいてい、
木でできた卵が入っていました。
それで、ツギあてをやるのです。

お世話になった、
夫のおばあちゃん、おかあさんたち、
みなさん、もういなくなってしまったけれど、
その卵で、なつかしく思い出したりしました。

もう、お店では
木の卵は、見ません。
時代が変わったな、と思いました。


しぶとかったカゼも、だいぶ治ってきました。
けさは、久しぶりに、
ロワール川ぞいを歩きましたところ。

カエデかなにかの種が、芽をふいていて、
これは、まるで「トトロ」の世界だと思ってしまいました。
(映画「となりのトトロ」)

かわいらしいですし、
元気が、シューシューわき出てくる感じで、
とってもステキでした。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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