2017年2月25日土曜日

丈夫な人むきな、カゼ


私のまわり、という、小さな世界で、
カゼをひいている方々を見回してみれば、
みなさん、
なかなか、抜けきれないご様子。
私も、です。

それに、
おかしいと思うのですが、
いつもけっこう元気な方たちばかりが、
このカゼにかかりました。
はたして、
丈夫な人ばかりをおそうカゼ、なんて、あるのでしょうか?


話はかわって。

ある方から頼まれて、
きのう、筆で字を書きました。
めったに、すずり箱なんて開けません。
でも、本当は大好きなのです。
だから、こんなふうに頼まれごとがあると、うれしいです。

すずりに、水をさして、静かに墨をする。

すると、
小学校で、書道の時間に、
こうやって、墨をすっていたことを思い出します。
クラス45人が、そろって、墨をすっていました。
こんなに、のんきに、悠長に、
墨をすっていたなんて。
時間の流れ方が、今とは、ちがってたかもしれません。

そのあと、「墨汁」たるものがあらわれて、
時間の節約になりましたっけ。

きのうは、
力強い字を書きたく思い、
墨は、ちょっと粘りがでるくらいのつもりで、
こってりと、すり上げたりしました。
まっ黒で、ツヤのある字になるはずです。

墨汁では、こんなことできないだろうな、と
ちょっと、得意になったりしました。

使った墨は、小学校の時のものです。
あのころ、惜しみなく、どんどん使っていたのに、
まだ半分くらい、残っています。

はて、私は、これを使い切るかしら。
もし、使い切らなかったら、
あとは、だれが、使うかしら?
ちょっと、不安になってきます。

それにしても、この墨の香りは、あの時のまま!
なつかしく、
止まった時が、また、動きだしたような、
ふしぎな気持ちがしました。


けさは、晴れですが、まだまだ寒そうです。
お向かいの屋根に、うっすらと霜が見えます。
でも、明るく、気持ちのいい一日になりそうです。

みなさまも、よい一日をおすごしください。

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2017年2月23日木曜日

デトックス効果、もうひとつ


海辺で、数日すごして、ゆうべ家へもどりました。
旅もいいけど、家もいい!
わが家へもどってこられるって、いいことだ、と、
つくづく思いました。

テーブルに残していった「ごちゃごちゃ」だって、
いとおしく思えてしまうのです。

ちなみに、
上の写真は、わが家ではありません。
帰りに立ち寄った町、オンフルールで見た家です。
この町は、実にかわいらしいです。

窓ぎわの植木を見れば、
ちょっぴりモヤシっぽい、あお白いゼラニウム。
これは、冬越しために、
どこかガレージにでも置いといたのでしょう。
それを、出してきたようです。

そういう季節になりました!
もう、春夏の用意が始まっています。
そういえば、こんなくもり天気でも、
寒さは、もうすっかりやわらいでいます。

今回、海辺では、よく休めたと思います。
とくに、始めの2日間は、静かでした。
理由は、私が、口をきかなかったからです。
声が出なくなったのではないですが、
ちょっとしゃべろうとすると、セキこんでしまうのです。

ですので、夫には、紙に字を書いて、
筆話をしました。
ベートーベンみたいです。
夫は、声が出るのですが、
私につられて、ひそひそ声になったり。
実に静かでした。

でも、夫は、ちょっと気味悪がっていました。
おまけに、
私があまりにゆっくり歩くので、

のろのろ歩き+声が出ない=もう終わりが近い

という気がしたそうです。
ですが、
それにもだんだん慣れてきたら、
「あぁ、なんて静かなんだろう」と感動したそう。

そして、
私は、といえば、
何か言おうとしても、
紙に書かなくてはなりませんから、
だんだん、めんどくさくなってきます。
そして、
「別にいいや、こんなこと」と思います。

それを続けていると、
ふだん、どれほど自分がおしゃべりか、わかります。
別に言ったって、言わなくたって、どうでもいいことを、
しゃべり続けてるんですから。
そういう自分が、おかしくなって、笑ってしまって、
また、セキこむ!


オンフルールでは、
前にも行ったことがあるのですが、
また見たくなって、美術館へ行ってきました。

そこには、
このへんの海を描いたものがたくさんあります。
それをながめていると、
私が今、見ている海の色と、まったく同じです。
150年たっても、同じ光、同じ空、同じ海です。
150年前のフランス人たちに、なじみの気持ちがわいてきます。


↑ これは、
海ではないですし、
ちょっと、季節がはずれていますが、
色が目にしみて、とても心地よいので、アップしました。

言葉断ちと、
きれいな色とで、
ずいぶん、心も体も、休まったと思います。

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2017年2月22日水曜日

いつも、やり過ぎだったと思う


ノルマンディー海岸で、静養はつづきます。
歩いて、空気をすう。

それから、ごはんは、
パン、お野菜の煮たの、白身のお魚。
ソースはお塩だけにして。
これを、よくかんで、ゆっくり食しています。

それぞれの味。
ひとつづつ、ゆっくり。

そして、
こんなにおいしかったかしら、と、ちょっとびっくり。

浜辺では、渋い色の貝がらがいっぱいあって、

それを見ていたら、
あさりのお味噌汁を、思い出してしまいました。
遠い昔、昭和時代、
私の小さかったころは、
貝のお味噌汁なんて、
別に格別ぜいたくではなかったように、
覚えています。

今はどうなのかしら。
いずれにしても、ここ、フランスでは、
ぜいたく品です。
あぁ、あさりのお味噌汁が食べたい。
食べたら、元気が出そう〜な気がするのですが。
でも、
カゼで、くたくたになっていた体も、
小食にしていると、
だんだん軽く感じられてきました。

そういえば、
今まで、ちょっと食べ過ぎ、動き過ぎだったかもしれないです!


体が軽くなったら、
なんだかとたんに、春らしい服がほしくなって、
町に出て、
店を見て歩きました。

色が気に入ったので、
おもしろい柄のワンピースと、
春らしいマドラスチェックのストールを購入。

そして、あす、わが家に帰ります。

それではみなさん、お元気でおすごしください。
読んでくださって、ありがとうございました。
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2017年2月21日火曜日

デトックス効果


きのうから、ノルマンディー海岸に来ました。
休養のため!


















海岸で、歩いていると、
のら鳥(?)が、ついてきて、
それはそれは、かわいいけれど、
いったい、
遊んでくれといっているのか、
エサをほしがっているのか。

ムール貝を、なげてみても、
別に、興味はないご様子。
でも、どうやって一緒に遊びましょうかね。

いつふりむいても、うしろにいます。
とことこ、歩くさまが、かわいいです。
遠い昔、
家で飼いたくなった子犬や、拾い犬のことを
思い出したりしました。



















カゼもまだ抜けきらないゆえ、
残念ではありますが、
今回は、海辺のおいしいものもいただかずに、
パンと、お野菜の煮たのくらいで、
数日すごす予定。
これで、体もすっかりデトックスされ、
リセットされるはずであります。


きょうも、遠いノルマンディーまで、
訪ねてきてくださってありがとうございました。

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2017年2月18日土曜日

完全にわからなくてもいい



きのう、少し調子も出てきたので、
お風呂にはいりましたことろ。

どうもおかしいと、うすうす気にしていたことが、
はっきりしたのです。
作ったばかりの湯船が、もれている!
それも、けっこうたくさんもれているのです。

配管工、タイル職人ともども、
電話で、大さわぎになりました。
配管工さんは、(また)バカンスで遠くにいます。

タイルガイの言によると、
配管ボーイは、ショックで
「リケフィエ」しちゃってるそうです。
直訳すると、「液体になってとけちゃった」という意味です。

これを修理するのに、もしかすると、
大変なことになるかもしれないみたいです。
つまり、一度完成したものを、またくずさなくてはならない、
かもしれないのです。

やっと終わった工事が、また始まるなんて。
なんで、もうちょっと慎重に、試しながら
やってくれなかったのだろう。
私だったら、これこれこういう手順でやったのに、

なんて、いろいろ文句を言いたくなります。
配管のハの字も知らない私が、
えらそうなことを言いたくなってしまいます。
うーん。
これを避けることはできなかったのか!

みんな、やさしくて、気のいい職人たちです。
ですが、こういうことになると、
そのやさしさが、一転して、
呑気、甘さに見えてしまいます。

それにしても、
バカンス先で、悩んで、眠れなくなりそうになっている
配管ボーイのことを考えると、
私も、心が痛んでしかたないです。



ところで話は、きのうに戻ります。
熱を出して、あれこれ思った話の、続きです。

体がうまく動かなくて、
痛くて、
気が沈んでしまった時。

では、
自分は、どうしてほしかったか、
何がありがたかったか、と思い出してみると。

だれかが、そばにいてくれることでした。

別に、気持ちをわかってもらえなくても、
いいです。
気持ちを全部わかってもらえることなんて、
なかなかできることでは、ないかもしれません。

でも、だれかがいてくれる、ということは、
それだけで、うれしいことだなあと、
つくづく感じました。

そして、
別に、お年寄りや、病気の方のお気持ちは、
完全に「わからなくても」いいか、
なんて、(勝手に)思ったりしました。
でも、そばにいられたら、それだけで、
貴重なのかもしれないなぁと、

そして、そばにいられなくても、
電話とか、手紙とか、
それだけでも、心強いかもしれない、
こちらの気持ちが、ちょっぴり伝わったら、
なんて。

なかなか会いにいけない人たちのことを想って、
また、気が沈みそうになる自分を、
そうやって、なぐさめた次第です。

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2017年2月17日金曜日

お年寄りの気持ちは、わかりにくい


先日は、市役所の窓ぎわで、
アネモネが、とてもきれいでした。
とても明るい日でしたので、青色がくっきり見えました。
なのに、けさは、一転して、霧!
窓からは、お向かいのお家だって、よく見えません。

ところで、
お風呂好きがたたったのか、
慣れない和風呂で、湯冷めしてしまったのか、
熱を出して、ちょっと寝こんでしまいました。
そういえば、このひと月は、
どこへ行っても、
カゼをひいた人が、いっぱいでした。
しょうがないといえば、しょうがないです。

久しぶりに、熱を出して、思います。
体の調子がよくて、スタスタと歩けるっていうのは、
なんていいことだろう!と。

そんなこと、何度も経験しているはずなのに、
私はすぐ忘れてしまうのです。
スタスタ歩けることのありがたさも、
すぐ、忘れてしまいます。

もう、だいぶよくなりましたが、
関節が痛むというのは、つらいです。
ただ横になっているだけで、痛くて、つらくて、
「こんな人生、意味ないのではないか」なんて、
大げさなことを思い始めてしまいます。

そして、
思い出します。
今まで出会った、痛みを持った方たちのこと。
たいていは、お年寄りです。
もうちょっと、若い人だっていました。

そして、
あの時、そこまで、つらさをわかってやれなかったことを、
申し訳なく思います。
だからといって、どうすることもできなかったかもしれませんが、
きっと私は、冷たかったのではないか、と思います。


きのう、だいぶ具合がよくなったので、
起き上がって、ちょっと歩いたところ。

あ、この歩き方は、リュリュおばあちゃんのだ!と
すぐにわかってしまいました。

その歩き方は、
鏡を見なくても、わかります。
ペンギンのように、手は、うしろの方に。
お腹をかばうように、体は「く」の字に折れてます。
それは、腰が痛いからなのです。

リュリュおばあちゃんというのは、
夫の祖母です。
もうこの世にはいないです。
でも、けっこうお年になるまで、元気で、
私たちを歓迎してくれました。
長い時間かけて、お料理を作ってくれたり。

そして、今、私はやっと気づきます。
いくらお元気でも、この歩き方をしていたということは、
たぶん腰が痛かったということです。
そこまで、わかってやれなかったことを、
ちょっと、申し訳なく思います。
もうちょっと、いたわればよかった、と思います。

私のまわりには、グチをこぼさないお年寄りが多いです。
お年寄りにかぎらず、若い人でも。
グチをこぼしたら迷惑になる、と
思ってらっしゃるのかもしれません。
ポンコツに見えたくない、という誇りの気持ちもあるかもしれません。

でも、ひょっとすると、
ひそかに抱えた、痛み、つらさがあるのかもしれない、
私には、なかなかわからないなぁ、
ゴメンね、
という気持ちになりました。

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2017年2月14日火曜日

もったいない、と思う



きょうは、外は雨と風。
こんな日は、
部屋にいるのが一番、と思ってしまいます。

ところで、
お風呂の工事のあいだ、2ヶ月くらいは、
別な部屋で、寝起きしていました。

必要なものだけ、紙袋に入れて、
別な部屋に移ると、
まるで、旅に出たような気分になりました。
別に、その部屋がホテルのようにステキというわけではありません。
ただ、ゴチャゴチャしたものがない、
というだけです。
気分は、すっきり、さっぱり!
たったそれだけのことで、豪華な感じです。
見るもの、感じるものが、
すべて新鮮に思えます。

ところが、
案の定。
そういう気分は、だんだん消えていきました。
どこからともなく、モノがわいてくるのです。

メモした紙、
読みかけの本、
ボタン、
書類など、
あとでやろう、と思った事の「モノ」たち、

そして、
何、とはっきり説明のしようのないモノ、
今、はっきり思い出せないようなモノたちが、
だんだんと、つもってきます。

2ヶ月もたつと、
また、その部屋は、いつものとおり、
「日常」におおわれて、
新鮮さも何もない、退屈な、
ただの、掃除すべき部屋、にもどってしまいます。

あまりにも、その差は、ひどかったです。
いったいどうしてそういう事になるのか、
ちょっと考えてみると。

だいたいの原因は、
どうやら、2つ目の、
その、何、とはっきり言えないようなモノたちで、
箱、とか、
ステキな包装紙、とか、
雑誌の切り抜き、とか、
紐、とか、
いただいた手紙、カード、とか、
おみやげ、とか、
ひろった石ころとか、

ありがたいとか、ステキと思ったものばかりです。
ちょっと捨てられないものばかりです。
でも、今、すぐには必要のないもの。
ムダなものばかりなのかもしれません。

私は、モノを大切にしましょう、と育てられました。
でも、
今は、モノが豊富です。
そんなに大切にしなくても、平気なはずです。

実際、娘たちを見ていると、
必要のないものは、かんたんに捨てていますし、
たとえば旅先で、もし小型石けんなどがサービスされても、
あまり持って帰りません。

だから、
昭和30年代生まれの私は、
モノをなかなか捨てられないのかもしれません。
あとで役に立つかもしれない、と思って、
とっておいてしまうのです。



工事は終わり、
また、いつもの部屋にもどってきました。
ホコリでかわいてしまった床には、ワックスをぬりました。
新鮮さたっぷりの、すっきりした部屋になりました。
旅に出たような、新鮮な気持ちになります。
そこへ、
必要品+がらくたを、また紙袋に入れて、もどってきて、

「あぁ、今回こそ、
このすっきり感を、保てたら!」
と、思うのですが。

でも、
私の心は言います。
ムダをまったくなくして生きて行けるかしら、と。

「もったいない」は、セコいけど、
「ムダ」はぜいたくのひとつ、と言います。

うーん、
だから、いつまでたっても、
がらくたは、私をおそうのです。
この、もったいない、ムダそうでムダではない、がらくたたち。
すっきりと、どこかへ収まってほしいです。

どなたか、何か解決法があったら、
ぜひ、教えていただきたいです。

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2017年2月12日日曜日

やはり血筋は、あらそえない



きのうは、一日仕事のあと、
用事あって、いなか道を車で、だーっと走りました。

畑の緑の色、
暮れていく空の色、
のぼる月のオレンジ色、
なんとなく赤っぽい、準備中の枯れ木、

などなど、
冬でもない、春でもない、
この中途ハンパな季節のほどあいが、
実にステキです。

でも、私のカメラでは、この色は出そうにありません。
絵の具で、表現できたらいいのに、
と、
自分が絵描きでないことが、悔やまれます。


ところできのう、待ちに待った、念願の、
和風呂の入り初めを、しました。
仕事にでる前、30分しか余裕がなかったのですが、
大急ぎで、お湯につかって、
出てきました。

もう、うれしくて、幸せで、
たまりませんでした。

ところが、そのあとです。
かなりしばらくしてですが、
仕事中に、
何とも言えない、感覚がやってきたのです。

もう何十年も感じたことのない、感覚です。
なんだか、カゼをひきそうな、
といっても、別にノドが痛いわけではなく、
チョッピリ、ぞくぞく寒いような、感じです。
ぼんやりくたびれた感じ。

そして、
はたと、聞こえたのは、
父の声。

「湯冷めするぞ」

アッ、
しまった、と思いました。

そういえば、
そうなのです。
日本では、病気になると、
まず、お風呂には入りません。
入れるようになるのは、かなり元気になってからです。
(うちでは、そうでした)

そうでした。
お風呂に入るときは、
そんなふうに、ちょっと神経をつかっていたのです。

ですが、フランスでは、
カゼをひいたりすると、すぐ、
お風呂に入って、体をあたためて、さっぱりしましょう、
と言われたり、

お産のあとでも、病院では、
体にいいから、
なるべく早いうちに、シャワーを浴びましょうと、
看護婦さんが手伝ってくれたりしました。

そんな感覚で、
いつも、シャワーやバスタブを使っていたのです。
それが、
あの和風呂を、使って、
体が思い出しました。

あったかくなった体に、
そのまま服を着て、仕事に行ってしまったのです。
そういえば、もう暑くて暑くて、体がほてっていました。
そのあとです。
あの感覚が来たのは。

そういえば、

寝しなにお風呂は、いいけれど、
体をさましてから、布団に入るように。
そうでないと、
布団をはいでしまって、カゼひくから。

なんていう父の声が、
思い出されます。
みなさんのお宅では、どうだったのでしょうか。
うちの父は心配性だったから、
あれは、気にしすぎだったのかもしれないですけど。



ところで、無事、カゼはひかないですみました。
そして、またまた、けさ、
お風呂に入りました。

すると、
お湯を湯船に、はねかえさないようにかける、とか、
立ち上がって、お湯を体にかけない、とか、
タオルや頭は、湯船にいれない、とか、

銭湯でおそわったお作法を、
体が覚えているのに、気づきます。

何年たっても、私の体が忘れないです。
それどころか、
もしかすると、
私の祖先が、
何世代も銭湯に行っていたのだとすると、
もう、これは、
遺伝子のレベルで覚えているのかもしれません。

それにしても、
手桶でお湯をくんで、
肩からざーっとかける時の音や

木の手桶をタイルの床に置くときの、
やわらかい「コン」という音が、
ほんのちょっと湯殿にひびく、あの感じは、
なつかしいこと限りないです。

お風呂、バンザイ!と言いたくなります。
そして、
いくらフランスの生活に慣れても、
やはり血筋はあらそえない、
やっぱり私には、日本の古い歴史が流れてる、と、
ちょっぴり、力強く思ったりしました。

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2017年2月10日金曜日

とうとう、昭和風呂!


しばらくの間、
なんとなくセッパつまった毎日をすごしていました。
大したことをこなしているわけではないですが、
すぐに、時間に追われたり、
気がつかれたりするのです。
これは、自分の器が小さすぎるからだと、
そのたびに、自分でも情けなくなります。

もっともっと、すごいスケジュールをこなして、
それでも、バンバン力強く生きておられる方は、
あります。
そういう方を見ると、ますます気が沈みます。
が、
このごろでは、そういうのにも慣れてきて、
だんだん、開き直りの境地になってきました。

これほど、つかれたのも、
仕事に、色々行事が重なったことがあります。
そして、和風のお風呂を、西洋に作る、という、
ちょっぴりムチャな企画のせいもあります。
昭和的なお風呂を、作りたくなったのです。

わざわざ、遠く西洋まで来て、
やっと、和文化の良さを知って、
というより、
ただ、昔慣れたやり方が恋しくなっただけかもしれませんが、
ともかく、お風呂好きがたたって、
こういうことを企画してしまいました。

でも、
工事は、思ったよりも、神経をつかいました。
毎日のように、いえ、数時間ごとに、
ホコリの中で、いろいろ見張っていないと、
たちまち、別な方に、仕事が進んで行っちゃいます。

職人さんたちに、
色々説明して、わかり合ったつもりでも、
お互い、ぜんぜん、違ったことを考えていたりもします。

もう、くたびれはてて、
肩は凝り、
もう、ゆっくり、
数年分お風呂に入らなきゃ、この疲れはとれない、
と思ってしまいました。

あれこれ計画すること、数年、
工事がはじまって、数ヶ月たち、

やっと、やっと、
めでたく、さきほど、
水(お湯)が、出るようになったのです!!
長いこと、この瞬間を待っていたのです。
あまりに楽しみで、
けさは、朝4時に目がさめてしまったくらいです。

まだ、全部は、終わっていませんが、
とうとうお風呂へは、入れることになりました。
今から、入る予定です。
仕事の前に、ちょこっと、ぜいたくをするのです。

日本のみなさんから見たら、
なんてことはない喜びだと思いますが。

ここへくるまで、元気がでるようにと、
ハリのドクターが、針を打ってくれました。
そして、また3種類の植物チンキを処方してくれました。
そのチンキのうち、ひとつは、
「コラ」というのです。

コカコーラの、コラのようにも思えますし、
なんだか、「おい、コラ、元気を出せ」と、
ハッパかけられているような気にもなります。
どこの国から来たのか、よくわかりませんが、
ありがたいことです。


さあ、入ってきます。
仕事の山も越しましたし、
お風呂に入って、
すっかりコリも、ホコリも、とれるはずです!

きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。
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2017年2月3日金曜日

季節のかわりめ、クレープ



気温は、一気にあがって、16度くらいになりました。
ちょっと、これはオーバーです!
先週は、零下6度にも下がって、
みなさん、あたふたとしていたのですが、
とたんに、暖かくなったのです。
20度以上、はね上がったことになります。
案の定、梅の花は、ほころびました。

暖かくなったのはいいですが、
私は、どうしても元気がでません。
まだまだ、くたびれはてています。
ですが、
今週は、いろいろ行事も仕事も、けっこうあるのです。
困ったな、と思っていたところ、

カンボジア人のドクターのことを思い出しました。
ハリの先生です。

そうだ、先生の力をお借りしよう、
ハリを打っていただこう、と、
さっそく、行ってきました。

いつものとおり、先生は、お元気で、
軽やかな気持ちでおられる。
世間話などを、真剣になさる。
すると、こちらまで、
軽い気持ちになります。
ありがたいな、いい先生だなぁと、
心にしみます。


ところで、きょうは節分です。
うちでは、今夜、豆まきをする予定です。
ちなみに、きのうは、
フランスでは、「光りのお祭りの日」でした。
どういうことかというと、
私もよくわかりませんが、
暗い冬が明けてきて、
だんだん日が長くなってくる、そのお祭り、ということだそうです。
たしかに、私も、この季節になると、
明るくなってくるお日様を祝いたい、という気持ちになっています。

フランスでは、クレープを「光り」とみたてて、
この日に、クレープを焼くのだそうです。
かなり、くいしんぼうな、こじつけだと、私は思います。
ゆかいです。

私は、クレープは、一年中とおして、いつも食べますが、
夫は、ちょっと迷信深いところがあるので、
この日のクレープは、絶対に、のがしません。
きのうは、ちょっと忘れかけていました。
夕ご飯の時、思い出して、
あわてて、クレープ生地を、仕込みました。

その迷信というのは、どういうのかというと、
焼く時、
右手に、コインをにぎって、
左手で、クレープをひっくりかえす。
すると、一年中、お金に困らないのだそうです。

どうりで。
私は、ひっくり返し方が、へたです。
毎年、へたです。
返した時に、クレープが、二つ折りになってしまうのです。
テニスのように、あちらの方に、飛んで行ってしまうこともあります。
まぁ、それでも、きのうは、
ひっくり返ったので、

そうだなぁ、
そういう感じだなぁ、
大金は入ってこないけど、細々と、ということかな、と
納得したりしました。



変な写真で、もうしわけありませんが、
仕事を終えて、空を見上げたとき、
三日月と、そばに、大きな明星が、ゆうゆうと照っていました。
金星だということです。
それが、あまりに頼もしく、きれいだったので、
記念に、アップします。
左が月で、右が金星です。

などなど、
筆者の、かなりアップアップしていてるヨウスが、
おわかりいただけると思います。
どうぞ、みなさま、これにこりずに、
季節の変わり目、
おからだ、お大事に、おすごしください。
きょうも、読んでいただき、どうもありがとうございました。
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