2016年5月31日火曜日

バカンスは、めんどくさい

アカシアの花が、いい香りです
もうじき、夏のバカンスです。
家族で、どこへ行くか、というのが、
悩みのたねになります。

なんて、
ほんとうに、ぜいたくで、バチ当たりな悩みです。
申しわけない、と思います。
が、やはり、バカンスの行き先を決めなくてはなりません。
これは、行事みたいなものです。

今まで、アルプスによく行っていました。
山歩きが、主でした。
でも、「バカンスらしい、バカンスをすごしたい」という声が。
バカンスらしい、というのは、
ビーチで、のんびりする、ということらしいです。

うちの子どもは、もう成人した大人なので、
一緒に、バカンスをすごさなくてもいいのです。

でも、いろいろな理由があって、
今年は、一緒にどこか行こう、ということになりました。
一週間ちょっとの、バカンス。

けれども。
それぞれ、行きたい所が、ぜんぜんちがいます。
一人は、涼しいアイスランド。
一人は、イタリアの街をふらつきたい。
一人は、静かな所で、一息つきたい。
一人は、どこでもいいけど、
ともかく、しっかりスケジュールを決めてからでないと不安。

こんな4人が、話し合うわけです。
それが、なかなか大変。

私は、娘に、反対されるのが、とてもつらいです。

「その、船に乗る部分、30分なんて、短かすぎ。
もうちょっとゆっくりの船に乗ろう」と、言いました。
すると、
「えーっ?ふざけないでよ。やだー!」という反応が。

そう言い返されると、「あ、そうか、やめよう」と
思ってしまいます。
叱られているような気持ちがするのです。

そんな調子で、話し合っていたら、
だんだん、私は行きたくなくなってきます。
これは、自分の好みを、ちゃんと主張していないからかもしれないです。

それに、もう一人は、
「自分だって、ここはゆずってるのだから、
みんなも、多少は、ゆずるべきだ」と言っています。

すると、もう一人の娘が、
「ちゃんと大人らしく、話し合えばいいのだ。ゆずり合って」と。

大人らしく?
ということは、私は大人げないということ?

と、
また、焦ってきます。
何が、いけないのかしら。
こんなに、ゆずっているつもりなのに。

どんどん、ますます焦ってきて、
頭の整理がつきません。
叱られているような気持ちです。

およその行き先は、決まったのですが、
細かいところは、まだまだです。
行く前から、こんなに話合いがむずかしいとなると、
これから先が、思いやられます。

反対されても、私の主張をおしきってもいいのですが。
でも、いやいやの顔をしている人を、
リヤカーで引いていくような気持ちになりそうです。
そんなので、バカンスになるのでしょうか。

私は、こっそり思います。
家にいて、静かに夏を過ごすのもいいのに、と。
小さい頃、夏の楽しみと言ったら、
いくらでもありました。

プール、花火、スイカ、行水、友だちと遊ぶ、ゆかた、お祭り、
2泊3日の海水浴。
そう、2泊3日でも、ものすごく楽しかったのです。

10日間のバカンスを計画するなんて、
それに、
4人とも、みんなが大満足できるように、なんて、
私に、できるのかしら。

暑い夏、夕方、
わが家で、ビールひとくち飲めれば、
私はそれだけで、かなり幸せになれるのに。

バカンスって、
なんだかちょっと、めんどくさいな、と思いました。




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2016年5月25日水曜日

自己主張するのは、苦手



きのうは、音楽学校の、進級テストでした。
私のクラスと、もうひとつのクラスの生徒が、参加しました。

決定は、審査員がします。
他の学校から来た教師と、学長です。
私たち、教師は、進級を決める権利はありません。
もっぱら、
生徒の事情を説明したり、時には、かばったりします。

審査員を裁判官にたとえるのなら、
私たち、教師は、生徒さんの弁護士のようなものです。

毎年、
生徒たちが、ピアノをひき終わったあとは、
審査員が、何と言うか、ちょっと心配です。

きびしすぎないだろうか。
生徒さんの、やっと出た芽を、つまんでしまうようなことを
言わないだろうか。
えこひいきは、ないだろうか。

などなど。

さて、
きのうは、
私にとっては、ちょっぴり、不公平なことがありました。

まず、
一番最初にひいた、私の生徒さんが、
まぁまぁの、いい点をもらって進級、と審査がでました。
かなりまじめに勉強して、
しっかり情緒をこめて、ひけたのに、
「まぁまぁいい」点でした。

次の生徒さんは、
ちょっと、あぶなっかしい演奏でした。
でも、年が若いという理由で、大目にみてもらえました。
「ふつうの」点を、もらって進級ということでした。

えっ。
ちょっと不公平ですよ。
しっかりひけた私の生徒さんには、きびしく、
ちょっとあぶない生徒さんには、甘すぎます!

私は、ちょっと待ってください、と言いました。
そして、自分の生徒さんの弁護をしました。
めったにそういうことは、しないのですが。

いつもなら、
「あつかましいかしら」とか
「私の思いすごしかしら」と、
ぐるぐる考えて、考えすぎて、
結局、なにも言わないのです。

そして、心の中では、けっこう腹をたてています。
傷ついています。

でも、今回は、ふしぎなことに、その場ですらっと、
「もう少しいい点をもらえないだろうか」と
お願いすることができたのです。
はっきりと、おだやかに、理由も、説明できたのです。

この年になって、やっと、こんなふうに、
自己主張をできるようになって、うれしいです。
自分でも、ちょっと、びっくりです。
これで、腹をたてた気持ちを、ひきずらなくてすみます。

結果、
めでたく、理解してもらえて、
とってもいい点を、もらえました。




















これで、生徒さんも、努力がみとめられて、うれしいでしょうし、
これからの練習にも、またエネルギーが、はいるかもしれません。

そして、
この私も、ちょっぴり進級したような気持ちに、なりました。

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2016年5月20日金曜日

フルーツのあとは、疲れるのかもしれない



フランスの、わが家の、ビワの木が、たくさん実をつけました。
木から、とって食べるのは、ほぼ、私だけです。

小学校のころ、塀の上をつたって歩いて、遠くへ行って、
よそのうちの、ビワの実を食べるという、いたずらをしていました。
(スミマセン)

いたずらだからか、おいしいのか、
とりたてだから、なのか、
八百屋さんで買うビワより、ずっと、おいしかったです。

実は、この木も、
日本の八百屋さんで、ビワを買って、
味がうすくて、かなりがっかりした時の、ものです。
その種を、フランスにもってきて、まいたものです。
かれこれ、20年くらい前のことです。

あの時は、がっかりしましたが、
今では、
こんなに食べられて、うれしい!ですし、
立派な木になって、ちょっぴり得意な気持ちです。

はじめは、植木ばち。
次に、庭に植えて、ぐんぐん大きくなりました。
冬に花がさくと、とてもいい香りです。
桜餅のような、香りがします。

でも、冬のあいだに、霜がおりたりすると、
花は、だめになってしまいます。
実も、なりません。

今年は、運良く、暖かい冬だったので、
こんなに、たくさん、なりました。

ただ、ひとつ、心配なことがあります。
庭のすみに、もうひとつ、ビワの木があるのですが、
そちらが、葉を、しゅーしゅーと元気よくのばしているのに、
こちらは、新しい葉っぱが、出てこない。
実のために、全身全霊をこめた、のでしょうか。

木、全体も、疲れたようにみえます。
大丈夫かしら。
ちょっと、気になります。

まぁ、
うちの次女も、受験のあとは、
めでたく合格したのに、しばらくは、
心も体も、なかなか元気がでませんでしたし、

そういえば、ずっと前に飼っていた、手乗り文鳥。
卵を産む時期は、毛並みが、かなり悪かったです。

そういう感じかもしれません。
フルーツを実らせたあと、というのは、
しばらくの間、疲れてしまって、当然なのかもしれません。

夜、フルーツをおいしくいただきながら、
ご苦労さまだったね、
また、よろしく頼むね、と思いました。
そして、
肥料の時期だな、と、思い出しました。

また、元気になってほしいです。

葉がしげる、もうひとつのビワの木







































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2016年5月17日火曜日

娘が、帰ってきた



この週末は、次女が里帰りしていました。

2週間に、一度くらい、帰ってきます。
私は、とても楽しみにしています。

けれども、週末が終われば、また発っていきます。
また、いつもの静けさに、もどります。
慣れるまで、しばらくは、さみしいです。

彼女がいるときは、実に、にぎやかです。
立て板に水、とは、このことでしょうか。
たくさん、話すことがあるようです。

新しいキャンパス生活で、
楽しいこと、
あたまにきたこと、
おどろいたこと。
ちょっぴり、興奮ぎみで、いろんなことを話しています。

もっぱら、私たちは、聞き役です。
いつもは、夫と静かに生活していますので、
久しぶりの、にぎやかさに、
ちょっと、おしつぶされそうになります。

そして、ごはんは、
いつもより、多くのおかずを用意します。
キャンパスでは、野菜ものが足りないそうだ、ときくと、
野菜を、いくつも、いっぺんに、だします。

夫と、ふたりで食べるときは、
こんなに、用意しません。

今回は、おおいそぎで、バナナブレッドも、作りました。
以前、子どもたちがいたころは、よく作ったお菓子です。

すると、
夫が、少し、すねたように、
「最近、お菓子なんて、焼かないよねぇ」
と、言っています。
たしかに、ふたりでいる時は、あまりお菓子を焼きません。

だって、お菓子を焼いても、
なかなか、ふたりで、食べきれないです。
それを、ぜんぶ食べようとしたら、私は、
ずんずん、肥えてしまいそうです!

さて、今回は、
寮のバルコニーに、お花を植えたい、と言って、
彼女は、花を仕入れにいきました。
私たちも、よろこんで、ついていきました。

そして、彼女のえらんだ植物は、
うちにあるのと、似ているものと、
うちには、ないもの、でした。

けし、いちご、カーネーション、バジリコ、など。

これを、新聞紙にくるんで、
トランクに入れています。
土や、植木鉢も。
ついでに、おしょうゆや、かつおぶしも。

そして、
週末が、終わりました。
トランクが重そうなので、
駅まで、私が車で、送りました。

さようなら。
また、ね。
元気で。

家へもどると、
とたんに、静かになっています。

これで、ひといき、つけますし、
自分の用事に、手がつけられます。

でも、
それにしても、静かすぎて、さみしいです。

しばらくして、娘から、
バルコニーの、植物の写真が、送られてきました。

あぁ、そうか。
娘の寮のお部屋も、うちの延長だと、思えば、
そんなに、さみしくないか、

と、少しこじつけっぽく、考えました。



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2016年5月13日金曜日

やさしい、お姉さん




おととい、仕事がおわって、電車を待っていた時。

小学生の男の子が、つきそいの女性につれられて、
やはり、電車を待っています。
やさしそうな、若い女性です。

ふと見ると、その女性は、
日本の絵のついたカバンをさげています。
それが、かわいらしいので、
うしろにまわって、じろじろと、見てしまいました。

(うしろから、こっそり、写真をとってしまいました。ごめんなさい)

雰囲気からいって、どうも、
男の子の、お母さんではなさそうです。
アルバイトの、学生さんかもしれません。
男の子の手を、しっかりにぎっています。

そういえば、私も、覚えがあります。
私は、自分の娘たちが学校から帰ってくる時間に、
仕事に出なくてはならない日がありました。
学校に、自分の娘を迎えにいきたくても、
いけません。

ですから、やさしそうな学生さんにお願いして、
かわりに、迎えにいってもらっていました。

そんな時がありました。

今では、娘たちは、もう大きくなって、
きっと、そんなアルバイトでもするような年になりました。

電車の中で、すぐ近くにすわったので、
耳をすましていると、
ふたりとも、ほとんど、話もしません。
やっぱり、親子ではなさそうです。

もしかすると、
きょうが、アルバイトの初日で、
ふたりとも、少し、緊張しているのかもしれません。

降りる駅でも、やはり、
女性は、男の子の手を、しっかりにぎって、
だいじに、だいじに、男の子を守るようにして、
一緒に、おりていきました。

私は、もし、その男の子のおかあさんに会ったならば、
言いたいです。

「この女性は、しっかり、やさしく付き添っていましたよ」と。
「安心してください」

私は、
子どもを預ける時、
その学生さんは、信頼できるのか、
大丈夫か、やさしいか、
などなど、とても心配でした。

何しろ、仕事ぶりが、見えないのですから。


本当は、私は、その女性に、
「そのカバン、日本の柄ですね。いいですね。
写真、撮ってもいいですか」などと、話しかけたかったのです。
でも、
しばらく、迷ったのですが、
話しかけませんでした。

なんか、じゃまをしては、悪いような、
そんな気が、してしまいました。

そして、
彼女の、きもの女性の絵がついている、
カバンのことを、考えながら、

昔、あねさま人形を作ってもらって、
すてきだな、と、
あこがれたことを思い出したり、

また、
フランス人形や、
ロングドレスのぬりえで遊んだりしたことを
思い出して、

そのお姉さんも、同じように、
静かで、やさしいなぁ、と
心が、ちょっと、あたたかくなりました。



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2016年5月12日木曜日

こんなに、おてんばだったかしら?



先日、ある方を訪ねにいきました。
いつもは、歩かないところを、歩きました。

行く道、桜の並木がありました。
そういえば、前回、この並木で、
どの木にも、さくらんぼが、なっていて、
びっくりしたことを、思いだします。
ちょっと背伸びをして、手をのばせば、実がとれるのです。

日本では、とても高価な、さくらんぼ。
ここフランスだって、なかなか、高いフルーツです。
それが、町の並木で、とり放題なんて。

今回は、さくらんぼは、まだ青くて小さかったです。
また、来ようかしら、
熟すのは、いつごろ? 
などと思いながら、歩いていると、

変な木が、あります。

さくらんぼではなくて、
藤の花が、垂れさがっているのです。
あれあれ?
と、

近づいてよく見ると、
藤の木が、桜の木を、乗っ取っているのです!

なんだか、ずうずしいです。




そうそう、
今の家に、超してきた時、
庭に植わっていた藤の木が、元気よすぎて、困ったことがありました。
まわりの植物にからまるし、
日陰にしてしまうし。

でも、私にとって、
藤の花といえば、
「かんざし」についていた花です。
(遠い、昭和時代の思い出です)

ゆらゆらと垂れさがる具合が、上品で、控えめ。
色は、目に深くしみるようで、きれいです。

でも、日本で、藤棚を見たのは、一回きり。
あとは、
ここフランスで、藤の木を見てきました。
花の色も、
葉のきれいな若葉色も、
香りも、
大好きです。

それにしても、
藤の木って、こんなに、おてんばだったのでしょうかね。
日本の藤は、どうなのかしら、
もうちょっと、しおらしいかしら、
と、思いめぐらすうちに、
目的の、訪問のお家に着きました。



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2016年5月10日火曜日

月曜日、通勤気分をやってみる




けさは、例外で、朝から仕事でした。
長いウイークエンドが、あけて、月曜の朝。

私の仕事は、わりと、おそい時間が多いので、
こんな時刻の出勤は、ひさしぶりです。

学校に行く子ども。
付きそいの、おかあさん、おとうさん。
あぁ、なんて、若い親御さんたち!

(自分がどんどん年を重ねていることに、気づきます)

学校の先生らしき人。
かなり、しかめっつらです。

きのうまで、日差しも強くなって、
初夏のようだったのに、
きょうは、ぐずついて、ひんやりしています。

休み気分が終わって、
また、一週間のはじまりぃ。

電車を待ちながら、ぼんやり見ていると、

おかあさんにハグされて、
さようならを言っている女の子。
両手こぶしで、涙をこすって、
あらためて胸をはって、学校にむかいます。

なんとも、けなげな。

と、思うと、
スケートボードにのって、かっこよく学校にむかう高校生。
あっという間に、学校に着きそう。

私も、通勤、通学の人たちにまざって、
きょろきょろしながら、仕事に向かいました。

この季節は、どこへ行っても、
いろいろな木の花が、咲いていて、あきることなし、です。
きょうは、曇り。
お花は、しっとりとした色で、
これまた、味わいのある、きれいさでした。





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2016年5月6日金曜日

疲れたら、よむ本



きのうは、どうも調子がでませんでした。

おとといは、教室が、けっこう涼しかったです。
それで体が冷えたのでしょうか。
帰ってくるころには、もう、休みたい、という気持ちでした。

外は、だいぶ暖かくなってきています。
若い生徒さんたちは、
かっこいいTシャツとか、
そでなしの、すてきなワンピースを着ていたりして、
すっかり初夏の気分です。
華やかです。

でも、涼しい教室にずっといましたので、
私は、寒くてたまりません。
家へ帰っても、いっこうにからだが温まりません。
あたたかいスープをのんで、早めに休みました。

次の日も、同じで、
残念ながら、スポーツにも行く気がしませんでした。
大好きなボディジャムを休むなんて、
まことに残念なのですが、しかたありません。

というわけで、
久しぶりに、ねころがって、うとうとしたり、
本を読んだり、
ツイッターで、たくさんの懐かしい写真をながめたり。

読んだ本は、
浅田次郎さんの、短編集。
何度読んでも、涙がでます。
「角筈にて」など。

浅田さんの文章は、JAL飛行機のマガジンで、
はじめて読みました。
とても、おもしろおかしい!と、
すぐに、すっかり気に入ってしまいました。

しばらくして、友だちに勧められたのが、
短編集でした。

ところがこれは、ぜんぜん、おもしろおかしくありません。
とても同じ人が書いたとは、思えませんでした。
切ない、心をゆさぶるお話ばかりです。

かなり、切ない話ばかりですが、
読んで、涙を流したあとは、
心が、やわらかくなったような感じに、なります。

そのあとは、
すっかり逆の、
とても、おもしろおかしい、
奥田英朗さんの、短編集。
「空中ブランコ」。

さわやかで、やさしくて、痛快!
何回読んでも、おもしろいです。
これまた、読んだ後は、
心も頭も、すっかり、スポーツをしたような感じになります。

というわけで、
きのうは、本と一緒に、ごろごろしました。

けさは、すっかりリセットされて、
生まれたてのような気持ち(?)になりました。

日本では、ゴールデンウィークが終わったようですね。
こちら、フランスでは、ちょうど休日と日曜日のはざまです。
ゴールデンウィーク気分の人も、あるのですが、

私は、これから仕事。
行ってまいります。





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2016年5月2日月曜日

ないものねだりをする、大人



この週末は、
東京の方が、はるばる訪ねてきてくださいました。

ピアノがとても上手な女の子と、そのご両親です。

初めてお会いしたのは、4年前。
まだ、よく存じあげないのですが、
お嬢さんがピアニスト、というところが、
私との接点になって、
こうした、うれしい出会いとなりました。

楽しいことです。
ピアニストというのは、だいたい一人で練習することが
多いです。
人と出会えると、単純に、うれしくなります。

さて、
お話をきいていると、
東京のマンションで、その方は、
バルコニーで、オリーブの木を育てているそうです。

そして、毎日、ほとんどパン食だそうです。
それに、ピザを自分で作ったり、
フランスのそば粉を買って帰って、
ブルターニュ風の、そば粉クレープを作るのが趣味、ということです。
食後は、イタリアのエスプレッソに、
フランスの茶色っぽい砂糖を入れて飲むのが最高、と言っておられます。

ほぅ〜。

その時、
私は、せっかくフランスにいらしたのだから、と
ふだんのご飯をやめて、
フランス風の、簡単ランチを用意していました。
パンと、ハムやパテ、チーズ、サラダなど。

すると、
その方の、東京のお宅では、
週3〜4回は、こういう食事、ということでした。
まぁ。

「あなたは、いつもどんなものを食べているのですか」と
きかれて、
「だいたい、ご飯が主食で、お味噌汁。あとは、お肉、お魚、いろいろ」と。

実は、
私は、オリーブではなく、梅の木を育てています。
運良く、実がなった時は、梅干しを漬けました。

居間の一部には、畳を2枚入れました。
わざわざ、ふとんを作って、寝たりもします。

その方の話をきいているうちに、
だんだん、
「せっかく日本においでになるのに、
なんで、わざわざ、パンとハムを食べるのです?」と
ききたくなってきます。

こちらでは、
こんなに苦労して、日本食を食べようとしているのに。

そこで、あっ、と、気がつき、
あわてて、言い出しそうになったことをひっこめます。
そして、
ひとりで、苦笑い。

そして、その方と、ふたりで大笑い。

私、自分に、ききます。

せっかく、フランスにいるのに、
なんで、わざわざ、梅干しを作るんです?!

と、
ないものねだり、とはこのことかな、
大人でも、するんだな、と、
おかしくなりました。

そのあと、
田舎の方に車を走らせました。
めずらしく、気温もぐっと上がって、菜の花畑が、とてもきれいでした。
花の香りは、とても強く、
ちょっとジャスミンに似ていました。

足もとの草の中には、
白いデージーが、かわいらしく咲いていました。



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